トン先生のほんねトーク : 2017年03月の記事

日々に新たに 825 皮膚癌(有棘細胞癌)

3月は忙しいです、、。

今週は日月と連休なのでその前後がまた無茶忙しくなる、、。

お待たせするかもしれませんが、これで精一杯!って感じでやっています。

そういえばあと3週間もすれば桜が咲きます。

桜って一気に咲きます、、。

一年経つのは早い、、。

あっという間に4月突入~~。

さて、基底細胞癌より悪性度の高い有棘細胞癌です。

これも主に日光の当たる場所である顔面に多いのですが、慢性刺激によって発生することもあります。

といっても、めったに出来るわけではないのでご安心ください(当クリニックでも年間数例です)。

有棘細胞癌は、初期にはあまり悪性って感じではないのですが、進行してくると一見して悪いものだな~って感じになります。

潰瘍を形成するような大きな腫瘍の場合は、即、大学病院などの大きな病院に紹介しています。

リンパ節転移がある場合はリンパ節郭清もしなくてはなりません。

皆様にお伝えしたいのは、赤みがあったり痒みがあったりするような一見皮膚炎、茶色の色素沈着であっても悪性の腫瘍である場合があるということです。

特に高齢者は要注意!

なんだかこの皮膚炎いつまで経っても治らないな~~、この茶色いできものが最近大きくなったな~~などと思ったら、早期に皮膚科を受診することをお勧め致します。

もちろん、皮膚科を受診して悪いものの可能性があると言われるのはとても怖いと思います。

その気持ちは重々わかります。

でも、やはり勇気を振り絞ってしっかり診てもらうことが肝心だと思っています。

日々に新たに 824 皮膚癌(基底細胞癌)

なんだか3月ももう半ばになりました。

当たり前ですが、全国的に気温が上がってきているな~という印象を受けます。

もう、雪も降ることがなさそうで、ホッとしています。

そういえばどんどん日が長くなってきている。

夕方帰る時にはまだ明るい状態になりました。

でも、僕が歩いて来る朝の時間はまだ暗いです。

1日に2分くらいずつ日が長くなるようですね。

もうすぐ桜が咲きます。

楽しみです~~。

そうそう、顔面には茶色のシミのように見えて、実は悪性の皮膚腫瘍だったということもあります。

基底細胞癌、有棘細胞癌などがそれです。

大体は高齢者に多いので、若い方はまず大丈夫だと思います。

ダーモスコピーで診ると、なんだか色素が不正で、まだらな感じ、、。

悪性を思わせる所見があります。

で、治療はさっさと切除することなのですが、悪性かどうかの判断がつきにくい場合は生検を行います。

生検とは腫瘍の一部を摘出し、病理検査に出すことです。

で、病理の結果をみて判断する。

当クリニックでも時々遭遇する顔面の腫瘍に基底細胞癌があります。

で、明らかに悪い細胞が居そうだと判断した時には、定期手術の予定が1ヵ月ほど詰まっていても、なんとか予定を都合し、昼休みに食い込むこと覚悟で1週間以内に切除するようにしています。

手術は腫瘍の辺縁より少し離して余分に皮膚腫瘍を取り去ります。

で、なるべく変形を残さないように形成外科的テクニックを使って欠損部を修復する。

高齢者で、軟こうを塗っても赤さがとれないできもの。

茶色で盛り上がってきたなどというような場合は要注意です。

こういう場合、悪性のこともあるので早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧め致します。

 

 

 

 

 

日々に新たに 823 脂腺増殖症

いや~~、3月はさらに忙しい、、、。

今年は2月も忙しいな~~と思っていたら、3月も予想以上に忙しい、、。

シミ取り、ヒアルロン酸注入、、、。毎日毎日しています、、。

そうそう、顔には稗粒腫と似たできものに脂腺増殖症というものがあります。

主に高齢の方の顔にできます。

少し盛り上がっており、よく見ると白い脂腺がもじゃもじゃの状態で集まっている。

大きさは5ミリ前後。

治療は一般的には冷凍凝固です。

液体窒素を当てるだけですが、数回しているうちに盛り上がりは平らになり、目立たなくなってきます。

しかし、この方法では脂腺増殖症を完全に取り去ることは出来ません。

しっかり取り去るには、切除縫合する必要がありますが、一般的にはそこまではしません。

まあ、脂腺増殖症の治療に関しては、僕は冷凍凝固で目立たなくなればいいんじゃないかと思っています。

老化の1つの現象なので老人性イボと同じような治療でいいと思うのです。

シミもそうですが、老化の現象の1つ。

たまに、1ミリくらいの薄いシミをすごく気にされて来院される方もいます。

僕が診て、え?これほとんど目立たないんだけどな、、と首をかしげてしまうような場合もあります。

100人の方が見て、どこにあるの?というほど目立たないほどのシミを気にしている、、。

人って気になる場所が本当に違うのですね、、。

じゃ、こちらの大きいホクロは気にならないのかな?(医学的に取った方が良いと判断したホクロです)なんて思ってしまうので、

「こちらの大きなほくろは気になりませんか?」と聞くと「気になりません」とお答えになります。

外来をしていると、人によって気にするものが本当に違うもんだな~~と妙に感心してしまうことしばしばです(笑)。

 

 

 

日々に新たに 822 稗粒腫

今日は寒いですね~~。

またまた冬に逆戻りです。

でも、今日明日を乗り越えればまた春らしい天気が戻る予報です。

週末は連休~~~。

連休は天気が良いようです。

春を満喫とまではいきませんが、天気がいいと気持ちいいですね。

連休前後は忙しくなりますが、連休はやっぱりいいな~~と思います。

部位が顔なので、顔に多いできものも,この際説明しておこうかと思っています。

最近特に増えているのが顔面の小さな白いプツプツ(白ニキビとは違います)。

稗粒腫(ひりゅうしゅ、はいりゅうしゅ)といいます。

年齢を問わず小さな子どもさんにもできます。

基本的には肌荒れが原因なのですが、肌を擦ることによって沢山出てきます。

好発部位は目の周りです。

子供さんは目の周りに多いですね。

ただ、高齢者はこの限りではなく、顔全体にいっぱいプツプツが出ている人もいます。

治療は、一個一個取り出すしかない。

浅い場合は、稗粒腫の表面に針でスリットを入れてその場で取ってあげられるのですが、深い場合は麻酔のテープを貼ってきてもらって表面麻酔をしてから取り出しています。

数が多い場合は結構時間もかかるので、一回の治療は、5.6個(多くて10個)くらいの摘出に制限させてもらっています。

取り出すにはそれなりのテクニックが必要で、拡大鏡を用いています。

小学生で、目の周りにある稗粒腫の場合も取り出してあげたいのですが、ちょっとでも動かれると危ないので小学生は無理です。

中学生くらいになると動かないでじっとしていられるので、ご希望の方は麻酔テープを貼ってきてもらってから取り出しています。

で、この稗粒腫!

最近特に多くなったように思います。

年齢を問わず肌荒れの方が多くなったせいかな~~と思っています。

 

日々に新たに 821 扁平母斑

天気がいいと花粉の飛散量が多いようです。

アレルギー性皮膚炎で肌荒れの患者さんが増えています。

特に目の周りは皮膚が薄く、デリケートなのでもろに環境の影響を受けやすい部位です。

治療は目に入ってもいい弱いステロイド軟膏を塗って、抗アレルギー剤も内服すると良いでしょう。

さて、扁平母斑。

これは別に顔に限ったことではありません。

顔にも扁平母斑が出来ます。

ほとんどが先天性(生まれつき)です。

もちろん良性のあざです。

平らな茶色のあざと考えて頂いて良いと思います。

扁平母斑には扁平母斑細胞がいて、単なるメラニン顆粒の沈着ではないところがシミと違います。

で、これが厄介なところです。

治療はもちろんレーザーを照射するのですが、完全に取れる場合もありますが、全部再発してしまう場合もあります。

ダーモスコピーでみても再発するかどうかは全く分かりません。

で、この治療に関しては、まずは試し照射を行っています。

つまり、1円玉くらいの範囲でレーザーによるトライアルをしてみて、3~4ヵ月の経過をみて全部照射するかどうかを決めるのです。

で、再発がなさそうだと思える場合にはその時点で全照射をして経過を見ます。

ただ、2年後にまた出てきたという場合もあるので注意が必要です。

でも、逆に考えれれば2年間再発がないということなので、その時期は普通の肌色でいられたわけですから、まあ、良しとすべきではないかと思っています。

で、再発したらまたレーザーを当てる。そしてまた2年間はいい状態で過ごせる。

そういう考え方もあると思うのです。

この考え方は美容外科のしわ取りの手術などにも当てはまると思います。

例えば、頬のリフトアップ手術をしても、5年後には老化によりまたたるみ、しわが出てくる。

で、しわ、たるみが気になってきたらまた同じ手術をする。

世の中には、一生大丈夫という100%なものはなかなかないのではないかと思います。

もちろん、人が生まれて死ぬのは100%なのですが、、。