トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 824 皮膚癌(基底細胞癌)
日々に新たに 824 皮膚癌(基底細胞癌)
なんだか3月ももう半ばになりました。
当たり前ですが、全国的に気温が上がってきているな~という印象を受けます。
もう、雪も降ることがなさそうで、ホッとしています。
そういえばどんどん日が長くなってきている。
夕方帰る時にはまだ明るい状態になりました。
でも、僕が歩いて来る朝の時間はまだ暗いです。
1日に2分くらいずつ日が長くなるようですね。
もうすぐ桜が咲きます。
楽しみです~~。
そうそう、顔面には茶色のシミのように見えて、実は悪性の皮膚腫瘍だったということもあります。
基底細胞癌、有棘細胞癌などがそれです。
大体は高齢者に多いので、若い方はまず大丈夫だと思います。
ダーモスコピーで診ると、なんだか色素が不正で、まだらな感じ、、。
悪性を思わせる所見があります。
で、治療はさっさと切除することなのですが、悪性かどうかの判断がつきにくい場合は生検を行います。
生検とは腫瘍の一部を摘出し、病理検査に出すことです。
で、病理の結果をみて判断する。
当クリニックでも時々遭遇する顔面の腫瘍に基底細胞癌があります。
で、明らかに悪い細胞が居そうだと判断した時には、定期手術の予定が1ヵ月ほど詰まっていても、なんとか予定を都合し、昼休みに食い込むこと覚悟で1週間以内に切除するようにしています。
手術は腫瘍の辺縁より少し離して余分に皮膚腫瘍を取り去ります。
で、なるべく変形を残さないように形成外科的テクニックを使って欠損部を修復する。
高齢者で、軟こうを塗っても赤さがとれないできもの。
茶色で盛り上がってきたなどというような場合は要注意です。
こういう場合、悪性のこともあるので早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧め致します。