トン先生のほんねトーク
日々に新たに 826 メラノーマ
連休明けです~~。
今日明日は当然のごとく忙しそうです。
天気は2連休とも良くて、春らしかったのですが、花粉がかなり飛んでいました。
日曜はゴルフしてましたが、もう目はショボショボ、くしゃみ鼻水、、。
この時期はスギ、ヒノキの飛散が多くて花粉症の方は大変です。
僕も目薬をさして、抗アレルギー剤飲んでます。
さて、顔に限らず体のどこにでもできる悪性腫瘍でもっとも悪性度の高いのがメラノーマ(悪性黒色腫)です。
顔より手のひらや足の裏に発生しやすいのが特徴です。
初期の段階ではホクロと区別がつきにくく、ダーモスコピーでしっかりみて判断するのですが、疑わしい時には切除縫合が必要になります。
メラノーマは日光が原因でおこるものではなく、慢性的な刺激によって発生すると言われています。
最近はマスコミの影響もあり、過度に足や手のホクロを気にする方も多く来院されています。
ほとんどは色素性母斑(いわゆるホクロ)なのですが、たまに少し怪しいと思うような場合もあり、切除縫合して組織を病理検査に出しています。
メラノーマの厄介なところは転移を起こすことです。
従って、全身の検索と治療が必要になりますのでなるべく早期の治療が望ましいことは言うまでもありません。
さて、初期の症状としては、ホクロやシミに似た黒褐色のできものではあるのですが、
1、病変の形が左右非対称性
2、辺縁がギザギザしていて整っていない。色がにじんだように見える。
3、同じ病変内で色調が淡褐色から黒色まで混在していて、均一でない
4、大きさ(直径)が5mm以上
5、大きさや形状、色調、表面の様子に変化がある
などのような場合はなるべく早く皮膚科を受診する方がよいと思います。
日々に新たに 825 皮膚癌(有棘細胞癌)
3月は忙しいです、、。
今週は日月と連休なのでその前後がまた無茶忙しくなる、、。
お待たせするかもしれませんが、これで精一杯!って感じでやっています。
そういえばあと3週間もすれば桜が咲きます。
桜って一気に咲きます、、。
一年経つのは早い、、。
あっという間に4月突入~~。
さて、基底細胞癌より悪性度の高い有棘細胞癌です。
これも主に日光の当たる場所である顔面に多いのですが、慢性刺激によって発生することもあります。
といっても、めったに出来るわけではないのでご安心ください(当クリニックでも年間数例です)。
有棘細胞癌は、初期にはあまり悪性って感じではないのですが、進行してくると一見して悪いものだな~って感じになります。
潰瘍を形成するような大きな腫瘍の場合は、即、大学病院などの大きな病院に紹介しています。
リンパ節転移がある場合はリンパ節郭清もしなくてはなりません。
皆様にお伝えしたいのは、赤みがあったり痒みがあったりするような一見皮膚炎、茶色の色素沈着であっても悪性の腫瘍である場合があるということです。
特に高齢者は要注意!
なんだかこの皮膚炎いつまで経っても治らないな~~、この茶色いできものが最近大きくなったな~~などと思ったら、早期に皮膚科を受診することをお勧め致します。
もちろん、皮膚科を受診して悪いものの可能性があると言われるのはとても怖いと思います。
その気持ちは重々わかります。
でも、やはり勇気を振り絞ってしっかり診てもらうことが肝心だと思っています。
日々に新たに 824 皮膚癌(基底細胞癌)
なんだか3月ももう半ばになりました。
当たり前ですが、全国的に気温が上がってきているな~という印象を受けます。
もう、雪も降ることがなさそうで、ホッとしています。
そういえばどんどん日が長くなってきている。
夕方帰る時にはまだ明るい状態になりました。
でも、僕が歩いて来る朝の時間はまだ暗いです。
1日に2分くらいずつ日が長くなるようですね。
もうすぐ桜が咲きます。
楽しみです~~。
そうそう、顔面には茶色のシミのように見えて、実は悪性の皮膚腫瘍だったということもあります。
基底細胞癌、有棘細胞癌などがそれです。
大体は高齢者に多いので、若い方はまず大丈夫だと思います。
ダーモスコピーで診ると、なんだか色素が不正で、まだらな感じ、、。
悪性を思わせる所見があります。
で、治療はさっさと切除することなのですが、悪性かどうかの判断がつきにくい場合は生検を行います。
生検とは腫瘍の一部を摘出し、病理検査に出すことです。
で、病理の結果をみて判断する。
当クリニックでも時々遭遇する顔面の腫瘍に基底細胞癌があります。
で、明らかに悪い細胞が居そうだと判断した時には、定期手術の予定が1ヵ月ほど詰まっていても、なんとか予定を都合し、昼休みに食い込むこと覚悟で1週間以内に切除するようにしています。
手術は腫瘍の辺縁より少し離して余分に皮膚腫瘍を取り去ります。
で、なるべく変形を残さないように形成外科的テクニックを使って欠損部を修復する。
高齢者で、軟こうを塗っても赤さがとれないできもの。
茶色で盛り上がってきたなどというような場合は要注意です。
こういう場合、悪性のこともあるので早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧め致します。
日々に新たに 823 脂腺増殖症
いや~~、3月はさらに忙しい、、、。
今年は2月も忙しいな~~と思っていたら、3月も予想以上に忙しい、、。
シミ取り、ヒアルロン酸注入、、、。毎日毎日しています、、。
そうそう、顔には稗粒腫と似たできものに脂腺増殖症というものがあります。
主に高齢の方の顔にできます。
少し盛り上がっており、よく見ると白い脂腺がもじゃもじゃの状態で集まっている。
大きさは5ミリ前後。
治療は一般的には冷凍凝固です。
液体窒素を当てるだけですが、数回しているうちに盛り上がりは平らになり、目立たなくなってきます。
しかし、この方法では脂腺増殖症を完全に取り去ることは出来ません。
しっかり取り去るには、切除縫合する必要がありますが、一般的にはそこまではしません。
まあ、脂腺増殖症の治療に関しては、僕は冷凍凝固で目立たなくなればいいんじゃないかと思っています。
老化の1つの現象なので老人性イボと同じような治療でいいと思うのです。
シミもそうですが、老化の現象の1つ。
たまに、1ミリくらいの薄いシミをすごく気にされて来院される方もいます。
僕が診て、え?これほとんど目立たないんだけどな、、と首をかしげてしまうような場合もあります。
100人の方が見て、どこにあるの?というほど目立たないほどのシミを気にしている、、。
人って気になる場所が本当に違うのですね、、。
じゃ、こちらの大きいホクロは気にならないのかな?(医学的に取った方が良いと判断したホクロです)なんて思ってしまうので、
「こちらの大きなほくろは気になりませんか?」と聞くと「気になりません」とお答えになります。
外来をしていると、人によって気にするものが本当に違うもんだな~~と妙に感心してしまうことしばしばです(笑)。
日々に新たに 822 稗粒腫
今日は寒いですね~~。
またまた冬に逆戻りです。
でも、今日明日を乗り越えればまた春らしい天気が戻る予報です。
週末は連休~~~。
連休は天気が良いようです。
春を満喫とまではいきませんが、天気がいいと気持ちいいですね。
連休前後は忙しくなりますが、連休はやっぱりいいな~~と思います。
部位が顔なので、顔に多いできものも,この際説明しておこうかと思っています。
最近特に増えているのが顔面の小さな白いプツプツ(白ニキビとは違います)。
稗粒腫(ひりゅうしゅ、はいりゅうしゅ)といいます。
年齢を問わず小さな子どもさんにもできます。
基本的には肌荒れが原因なのですが、肌を擦ることによって沢山出てきます。
好発部位は目の周りです。
子供さんは目の周りに多いですね。
ただ、高齢者はこの限りではなく、顔全体にいっぱいプツプツが出ている人もいます。
治療は、一個一個取り出すしかない。
浅い場合は、稗粒腫の表面に針でスリットを入れてその場で取ってあげられるのですが、深い場合は麻酔のテープを貼ってきてもらって表面麻酔をしてから取り出しています。
数が多い場合は結構時間もかかるので、一回の治療は、5.6個(多くて10個)くらいの摘出に制限させてもらっています。
取り出すにはそれなりのテクニックが必要で、拡大鏡を用いています。
小学生で、目の周りにある稗粒腫の場合も取り出してあげたいのですが、ちょっとでも動かれると危ないので小学生は無理です。
中学生くらいになると動かないでじっとしていられるので、ご希望の方は麻酔テープを貼ってきてもらってから取り出しています。
で、この稗粒腫!
最近特に多くなったように思います。
年齢を問わず肌荒れの方が多くなったせいかな~~と思っています。