トン先生のほんねトーク : 2017年05月の記事

日々に新たに 865 炊飯器のやけど

最近特に黄砂が酷いですね~~。

花粉よりひどい感じがします。

雨になると車が黄砂でドロドロになってしまっています、、。

泥だらけになっているボンネットなどをみると一刻も早く洗車したいのですが、その時間もなく、まあしょうがないかな~と悔しいのですがあきらめています、、。

そうそう、これは小さなお子さんをお持ちのお母様方に本当に気を付けて欲しいことなのですが、子供さんが炊飯器の蒸気のでる部分に手を当ててしまっておこるやけどがあります。

で、このやけどが酷い、、。

一瞬でほとんど3度熱傷の状態になり、悪いことにやけどが治っても必ず瘢痕拘縮を起こしてきます。

つまり、やけどが治っても、しばらくしてからひきつれのために手を開けない状態になるのです。

グーは出来ますがパーが出来ない状態になります。

で、手指の骨の発育にも障害を及ぼします。

一旦ひきつれを起こしてしまうと、治療は手術をして植皮か皮弁形成を行うしかない、、。

だから炊飯器は子供さんの手の届くところには絶対おかない方がいいと思います。

床に置いているなんていうのは最悪です。

炊飯器は、必ず台所の高い所の隅っこにおいて欲しいのです。

炊飯器の蒸気の場合、子供さんがやけどをするのは一瞬です。

ちょっと目を離した隙にやけどをさせてしまう、、。

子どもに罪はありません。興味本位になんでも触ってしまうのは発育上しょうがないことです。

この点に関しては、小さいお子さんをお持ちのお母さんには重々注意して欲しい。

僕は炊飯器のやけどはお母さんの責任だと思っています。

本当にお気を付け下さいね。

 

 

 

日々に新たに 864 すねのやけど

黄砂がかなり飛んでいます。

花粉より黄砂の方が酷そうですよ。

今朝も犀川から上流の山の方を見ると黄砂で霞んで山並みがはっきり見えませんでした。

黄砂で肌荒れを起こす方が増えています。肌がざらざらしてきます。

お気を付け下さい。

そうそう、湯たんぽは絶対やめて下さいね。

一旦やけどを起こしてしまうと痕が残って取り返しがつかないことが多いのです。

あと、酔っぱらって電気ストーブの前で寝てしまい、やけどをする方も時々います。

これも2度熱傷くらいになるので要注意です。

そうそう、冬場足が冷えるからと、事務職の方などは、机の下などに電熱器を置いて足を温めている人もいますが、これも要注意です。

長時間の電気ストーブの熱で足のすねの皮膚がムラムラに色素沈着を起こしてしまうことがあるのです。

これは1度熱傷なのですが、赤くなるのではなく、こんがりと長時間ジワジワと皮膚が焼かれるのでムラムラに色素沈着を起こしてしまいます。

この色素沈着もなかなか消えない、、。

下腿や大腿、お尻をムラムラに色素沈着を起こして来院される方も時々います。

本人は「これはなんでしょうか?」と自覚症状もあまりないので、理由が良く分かりません。

「ストーブや電熱器に長時間当たってませんか?」と聞くと「あ、そうだ~~」と納得されます。

ムラムラの色素沈着を改善するには、ビタミンCと漢方薬の内服が必要になります。

それでも、消えて来るにのには約3か月はかかります。

寒いからといって、電気ストーブなどに長時間当たるのは止めて欲しいと思っています。

日々に新たに 863 湯たんぽのやけど

さてさて、昨日に引き続き治りが悪い下腿のお話。

下腿は湯たんぽのやけどが多発する部位でもあります。

そもそも、一時期というか随分昔(30年くらい以上前かな?)湯たんぽでやけどする人が多かったのですね。

で、熱傷学会の啓蒙もあったのだと思いますが、やけどに懲りて湯たんぽを使う人が減ったのです。

替わりに電気毛布などを使って暖かくして寝る人が増えた。

で、湯たんぽによって下腿をやけどする人が随分減ったのです。

僕はいいことだな~~と思って喜んでいたのですが、ここ最近10年くらい前からまた湯たんぽを使う方が増えてきたようです。

その理由はエコ!や郷愁?

湯たんぽを使うのは環境に良い、エコであるというエコ思考の考え方が出てきて、また湯たんぽによるやけどが増えてきてしまった。

でも、お湯を沸かすにもガスや電気がいる。

果たしてエコなのか?という議論はさておき、医者の意見としては湯たんぽを使用する人が増えたのは本当に困ったものだと思っています。

理由は、下腿にやけどをする方がとても多くなったのです。

先日も言いましたが、湯たんぽによるやけどは2度~3度の熱傷が多く本当に治りが悪い。

今年の冬もそうでしたが、中学生や高校生のお子さんに湯たんぽを使用させて、ひどいやけどを起こして来院されるお子さんが多い。

これ、ある程度親に責任があると思いますよ、ホントに!

湯たんぽはエコで安上がりなのかも知れませんが、やけどをしてしまったら病院に通院し(費用がかかる、時間もかかる)、何よりも黒ずんだやけど痕が残ってしまうことになるのです。

特に女子は最悪です、、。

これってエコじゃないじゃないですか?

はっきり言わせてもらいますが、湯たんぽは禁止にして欲しい。

湯たんぽを使っている方は是非とも来年の冬から使うのを止めて欲しいと切に思っています

日々に新たに 862 治りが悪い下腿

いや~~、連休明けは忙しい、、、。

予想はしてましたが、去年よりもさらに忙しくなっている、、。

連休中を含め、連日200人オーバーの日々です。

夕方になるとどっと疲れてきます。

スタッフの皆さんも本当に頑張ってくれてます。有り難いことです。

で、連休明け3日頑張ったあとの明日木曜日は手術なしにしました。

今日一日また気合い入れて頑張ります~~。

大分病気のことを書いてきました。

そうそう、人の体で一番治りが悪い部位は下腿。

その下腿の足関節にかけての3分の1は特に治りが悪い。

この部位を怪我した場合、治るのにとても時間がかかります。

これに対し、体の中で治りがとてもいい場所はというとやはり顔面です。

要するに血行がいい場所は治りがよい。治りが早いのです。

例えば、冬場に多い湯たんぽの低温やけど。

これ、ほどんどが下腿です。

しかも2~3度熱傷の状態が多く、本当になかなか治らない。

治っても、皮膚が黒ずみ、とても目立ちます。

スカートを履く女性には本当にお気の毒なのです。

やけどの範囲が広い場合は皮膚移植もしなくてはいけない場合もある。

下腿は本当に厄介な治りが悪い部位なのです。

で、ちょっと季節は外れていますが、今年の冬も結構多かったので、明日は湯たんぽのやけどについて書いてみます。

 

日々に新たに 861 水虫のばい菌感染

ツツジがあちらこちらに綺麗に咲いています。

5月のこの頃って本当にいいですね。

暑くもなく、寒くもなく、湿度も低くて爽やかです。

でも、黄砂や花粉が飛んでいますね、、、。

も歩いて来ると朝から鼻水とくしゃみに悩まされています。

で、薬を飲んで診療しています。

じくじく型、指間型水虫は感染を起こしやすいのも特徴です。

指間はどうしても蒸れるので、バイ菌感染が起こりやすい。

一旦起こしてしまうと足が赤く腫れて痛くなります。

で、抗真菌剤に抗生物質の軟膏を混ぜて塗り、抗生物質の内服も必要になります。

足は体の部位の中では治りにくい所です。

感染による腫れもなかなか退いてくれません。

痛みもなかなか取れないので歩くことにも支障が出ます。

患部はガーゼを当てたりしているので、靴も大きいのしか履けない。

日常生活が結構不便になります。

人間は普段歩きますので、安静を保てないのも感染が沈静化しにくい理由です。

一旦バイ菌感染を起こすと治ってくるのに大体2週間くらいかかることが多い。

感染なので足をお風呂に浸けることも禁忌です。

シャワーで患部を優しく石鹸で洗うのはかまいません。

じくじく型の指間水虫になったら、患部を優しく石鹸で洗い抗真菌剤をマメに塗ってバイ菌感染を併発しないようにすることがとても大切になります。

これからの時期は特にお気を付け下さい。