トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 880 ガングリオン

日々に新たに 880 ガングリオン

今日で5月も終わりです~~。

なんだか5月は長かったような印象です。

ゴールデンウィークのせいでしょうか?

どうしてだか良く分かりません~~(笑)。

さて、脂肪腫の説明も終わりました。

まあ、まだ書いていきますが、皮下腫瘍には本当に沢山の種類があるのですね。

今日は日常の外来でよく出会う皮下腫瘤であるガングリオンについて書いておきたいと思います。

ガングリオンは良性の腫瘍です。

指や手足関節にできものが出来て悪性ではないかと思って不安になって来院される患者さんの中には、

「あ、これはガングリオンだと思います」と言うと、患者さんはその”ガン~”という言葉にすぐに反応してしまい、癌なんだと思って急に暗くなってしまうこともあります。

これは困ったことなのですが、それだけ不安を抱えながら病院に来ているということの裏返しなのでしょう。

で、「癌ではなく、ガングリオンという良性の腫瘍だと思います。」と付け加えると急にホッとした顔になります。

もう一度言いますが、ガングリオンは良性の腫瘍です。

ご安心ください。

よく考えたら、若い人はネット検索ですぐにできもの(腫瘍)が何でありそうか検索できるのですが、ある程度ご高齢の方はネット検索はあまりしないので、不安になるのも当然だと思います。

もちろん、診断する僕の方としても、ガングリオンは容易に診断がつきますが、それでも99.99%くらいだと思っています。

もちろん、視診、触診でガングリオンという診断を外したことはありませんが、こと診断においてはも僕は100%と言うのは避けるようにしています。

僕は、人生において、あるいは生きるすべての事象において、100%のことなんてほんのわずかしかないと思っているからです。

人間が生まれ死ぬことは100%確実なことだと思いますが、それ以外のもので100%というものはなかなかなさそうな気がしているのです。

最近の若者は、仕事が終わって上司に仕事内容を報告する場合、「完璧です」とよく言うそうですが、僕は若い時からそんな言葉を発したことがない(そういえば最近若者は「了解です」ともよく言いますね、、)。

どこか心の底で”完璧なんてない”と思っているからなのです。

皆さんはいかがでしょうか?

あ、また話が逸れてしまった、、(汗)。