トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 793 いびき治療

日々に新たに 793 いびき治療

いびきの軟口蓋形成術もしなくなった手術の1つです。

僕自身は過去には330症例行っています。

全国的には、いびきのレーザー治療は1990年頃から始まりました。

当クリニックの開業は1994年です。

開業してしばらくしてから東京に研修に行ってテクニックを習得し、ヤグレーザーによるいびき治療を始めました。

手術自体はさほど難しいものではありません。

いびきを伴う睡眠時無呼吸症候群は高血圧の原因にもなります。

無呼吸による突然死も起こり得る怖い病気です。

特に肥満のある方は要注意です。

この手術をやめたのは、外来が無茶忙しくなり、外来の合間に時間をとってレーザー手術をする時間が無くなってきたことにあります。

準備や粘膜麻酔、局所麻酔を行い、しばらく待ってレーザーを照射して軟口蓋形成術を行います。

時間は小一時間。

外来がまだ暇な時には出来ていたのですが、外来患者さんがどんどん増えるにつれて小一時間取るのは不可能になって来たのです。

それと、石川県の他の病院でもこの治療を行ってくれるようになったことも止めたきっかけでもあります。

これも稀ではありますが、術後出血というリスクがあります。

過去には夜に患部から出血し、止血操作を行った人を1人経験しています(0.3%の確率)。

もちろん、止血操作は簡単で5分くらいで終わります。

しかし、外来が忙しいし、他の手術も満杯の状態で夜に患者さんからの連絡があり、クリニックに到着して止血操作を行うというのは僕の精神的、体力的負担も大きい。

患者さんも不安です。

色々考慮してこの治療も今はしておりません。

開業して22年も経つと色々なことがあります。

生涯現役で!と考えている以上、安全に手術をすることが一番大事なことだし、それは患者さんのためにもなる。

今はこういう考えで日々診療を行っています。