トン先生のほんねトーク
日々に新たに 421
最近ちょっと外来が落ち着いて来ました。
10月の後半は、毎年こんな感じです。
患者様も待ち時間が少なく、こちらも慌てず、焦らずに診療できるので、いい感じです。
でも、11月に入ると乾燥と寒さによって皮脂欠乏性湿疹の患者さんが増えて来ます。
毎年同じことの繰り返しだなあ~~と思っています(これでいいのだ!)。
さて、ちょっとしつこいかも知れませんが、やる気のお話の続きです。
長い人生と考えた場合、なかなか事を成し遂げるというのは難しいな~~と思うのです。
当たり前ですが、本人がやる気があり、一生懸命やっていても、途中で中断してしまっては事は成就しません。
そして、成就するための大前提と言うか、とても大切な事は、その本人の目指すところが、自分の為であってはならないということです。
多くの事に共通するのは、運や人や世の中が応援してくれないと物事は達成されないと僕は考えています。
当人がやる気ばっかりあっても、その欲が”世のため人の為”でないと、誰も応援してくれないのです。
我先にと、人を押しのけるのもダメです。
物事を成し遂げることに必要な、人、物、金、運は、当人のひたむきで素直で真摯な努力に共感するが故に後で付いてくる。
ここにまた真理があります。
私利私欲のためにやっている努力は、本人にとってはいいかも知れないが、いずれ化けの皮が剥がれてしまう。
つまり、やればできるのやる方向が、世のため人の為役立つものでないといけないという事なのです。
人間は欲の塊なので、これがなかなか難しいところです。
でも、初めの一歩が間違ってたり、ボタンの掛け違いがあると後で修正がきかなくなる。
「少年よ、大志を抱け!」の本当の意味は、世のため人の為になる大志(これを大欲と言います)を抱けということなのです。
それにしても、もし、40歳で俺はやれば出来るんだと言い続けている大人がいたら、滑稽ですね~~(笑)。
明日は百田氏をもう少し読み進めてみます。
日々に新たに 420
なんだか最近天気がいいですね~。
気温も10月初旬よりちょっと暖かい感じがします。ズボン下を履かなくても全然平気~~って感じでちょっと嬉しいです。
といっても、あと10日くらいでもう11月に突入~~。
だんだん寒くなりますよ~~。
あ、11月と言えば蟹~~、蟹~~!ズワイ、香箱~~。
第一木曜日でしたっけ? 蟹解禁! 無茶嬉しいです。
松茸、栗が終わったと思ったら、今度は蟹~~。
僕は食いしん坊です~~(笑)。
そうそう、”やればできる”でした。
魔法の言葉ですが、やっぱり間違っていますよ。やればできる!
この世の中、本気でやっても出来ないことの方が断然多いですよ~~。ホントに!
野球もやったことがない小学生がイチローみたいになりたいというらしいです。
なりたい気持ちはまあ、良いとして、、。でも、ちょっと、おかしくないですか~~。
一生懸命やっても芽が出ないことはこの社会にいっぱいあります。
それにしても、自分が小学6年生の頃に将来何になりたかと記憶を呼び起こしてみたら、
漠然とではありますが、医者になりたかったように思います。
で、沢山勉強して今は医者になっています(笑)。
もちろん、受験勉強一杯しました~~(笑)。それもコツコツ、毎日です~~。
目指せ東大! でしたからね~~(笑)。
この辺の継続的努力は、僕のお袋や妹がよく知っています。
今でも妹に「お兄ちゃん、あの頃良く勉強したよね~~」と言われます(笑)。
亡くなった親父にも「体を壊すほど勉強しなくていい」と言われるほど勉強しました~~(汗)。
実際には、中学1年生の時、三平方の定理(ピタゴラスの定理)の証明方法(100以上ある)を考え続け、風邪をこじらせて、1ヶ月も入院するはめになりました~~。
バカです~~。
でも、そういう時期があり、ひたすら、コツコツと一歩一歩やってきたから今があると思っています。
ほんと、やっらないのに夢を語るな!甘ったれるな!
やってなんぼのもんじゃ!と思っています。
日々に新たに 419
最近暗くなってきたので、街灯の明かりが明るくなっているのが分かります。
少しずつですが、LEDライトに付け替えられているのですね。
きっと、金沢市が、切れた街灯の電球から順次付け替えているのだと思います。
やっぱり、LEDは明るいです。
歩いてみるとよく分かりますが、暗い道が明るく照らされていると安心感があります。
防犯にも役立っているだろうな~~と思うほどの明るさで道を照らしてくれるので、人けのない早朝でも安全な感じがします。
ありがたいです。
で、百田氏。
“やればできるは、やればできた者の言葉だ”と彼は言います。
小学6年生のお話が出ています。
学校の教師が、勉強できない子に「やればできる」というのはやめましょうという彼の意見です。
小学校6年生くらいの子で、「おれは、たぶんやればできるんだ」という子が増えているらしいのです。
小学校低学年ならまだしも、6年生にもなって、やればできると思っている子が多いというのです。
何も出来ないのに夢だけは大きく、自分はやればできる子なんだ!と自信過剰の子が多いらしいということです。
親も親で、保護者面談で、自分の子が全然げ勉強が出来ないのに、「先生、この子はね、やれば出来るんですの」と言うらしいのです。
つまり、大人も先生も子どもを勇気づける言葉として、
「やればできるから、頑張りなさい」と言うのはもうやめにしようと氏は言っています。
言われ続けると、子どもは勘違いするのですね。今はダメだけれど、そのうちやれば出来ると自信過剰になってしまう。
一つの事がダメだったとしても、自分はやればできると思っているので、落ち込まない。そういう状況が起きているらしいのです。
僕なんか、この年になって、これを読んで「へ~~今はそんな状況なんだ~~」とびっくりしました。
僕はこの年になるまで、やればできると言われて、出来た、成功した人を見たことがない。
勉強でも何でも、物事を一生懸命努力してどんどんやり続ける人間には、やればできるという言葉は必要ないのです。
その人自身が自ら進んで勝手にやっていくので、励ましの言葉もいらない。
そして、氏はこう言います。
“世の親や教師に言いたい。何もやったことのない子に、「やればできる」と言うのはやめようではないか。彼らに言うべきことは「やらないのは出来ないと同じだ」という言葉だけだと思う。”
僕も誠に正しい意見だと思って、う~~んと納得していまいました(笑)。
日々に新たに 418
昨日は最高の秋日和でした~~(喜)。
聞くところによると、北陸地方では10月18日は、年間を通して晴れになる確率が一番高い日なのだそうです。
色々な統計があるのだな~~と感心してしまいます。
で、快晴の中ゴルフコンペでしたが、土曜に呑みすぎてスコアは散々。もうどうしちゃったの??って感じでがっくりです(涙)。
やはりコンペの前日は呑みすぎ注意!二日酔い注意!。
分かっているんですけどね~~。楽しいので、ついつい呑みすぎてしまいます~~(汗)。
さて、百田氏。
最近の若いものは~~というのはいつの時代もそうですが、最近は新種のバカ(彼がそう呼んでいる)が増えているのだそうです。
で、彼自身は還暦を迎えるような歳になっても、自分もバカの度合いはあまり減っていないといいます。
それで、彼は若者のことを心配しています。
“この世の中には、おいしい言葉やうっとりする言葉で若者をたぶらかす奴らがごろごろいて、彼らはいたるところに落とし穴を仕掛けて、”バカ”が落ちるのを待っている。だから、若者たちを見ていると、「しっかりしろ」「気を付けろ」と思わず言いたくなってしまう。”
“偉そうに言っているが、私が平成に生まれていたなら、きっとこの新種のバカの一人になっていたのは間違いない。つまり、新種のバカはもう一人の私自身である。”
確かに、悪の道に誘う大人は多いな~~と思います。さもありなん手口でついつい騙されてしまう。
でも、これは若者に限らず、振り込み詐欺に騙される高齢者も似たようなものなのかも知れません。
僕自身、若い時には、今からみるとやはり世間知らずで、ついつい人の事を信用してしまうバカであったように思います。
まあ、流石にこの年になると、原野商法、甘い勧誘や儲け話の裏はある程度察知できるようになっては来ましたが、それでもやっぱりお人よしなところもあって、まあ時々は反省しています。
となると、あまり自分も若い時から進歩していないのかもな~~なんてついつい思ってしまいます。
特にお金が絡むことには、絶対に注意が必要です。
巧妙な手口で知らず知らずのうちに騙されるからです(騙されていることすら分からない場合も多くある)。
色々お世話になり、良くしてくれていた知人にも騙されることはあるのです。
で、現実に苦い経験をしてやっとそういうことが分かってくる。
で、若い人たちはやはり経験が少ないので、騙されやすいよな~~と思ってしまうのは僕だけではないと思います。
百田氏も言うように、大人はやはり将来ある素直な若者を応援し、罠にひっかからないように導くことも大人の使命だと思うのです。
やっぱり、頑張れ!若者なのです。
日々に新たに 417
最近、ヒアルロン酸注入、ボツリヌストキシンの注射が多いな~~と思っています。
ホント、毎日のように施術しています~~。
忙しい外来の合間にしているのですが、患者様が遠方(富山や福井)であったり、今日できませんか?なんていわれると、ちょっとお待ちになりますが、、とついつい引き受けてしまいます~~(笑)。
特にヒアルロン酸注入は、即しわが改善するので、皆さん嬉しそうに帰っていかれます。
でも、実は微妙な高度な注入技術を要するので、細心の注意を払いながら注入しています。
僕自身、手術に限らず、ほんと、手先が器用で良かったな~~と思うヒアルロン酸注入なのです。
もう、ゴッドハンドの境地です(笑)。
百田氏は続けます。
先日の産経新聞の曽野綾子氏の記事にも言及して、
“もう20~30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方いいと思うようになった。”
これにも国内外から大バッシングを受けたと書いています。
これのいったいどこが人種差別なのだろうか?と僕も思います。
言語や文化を共有する民族が固まって住むのは普通の事だと彼もいいますが、僕も全くその通りだと思います。
まず、便利だし、他の民族との軋轢も生じにくい。
日本にも横浜中華街があるし、ロスにもリトル東京がある。
だから、同じ民族が同じ地域に住む方が自然だと思うし、実際自然の成り行きでそうなっているのだと思うのです。
曽野綾子氏は僕が好きな作家のうちの一人です。
彼女は本音でエッセイを書くし、歯に衣着せない物事の本質を見抜いた言動が素晴らしいと僕は思っています。
“我々は成熟した自由な社会に生きている。言論の自由のない共産国家で生活しているのではない。誰もが自由に発言できる社会のはずだ。
「問答無用」で発言を封じるのはやめにしようではないか。
言葉の自由を失った国はやがて滅びる。皆が一斉に同じことを言い、一斉に誰かを攻撃する時代も同じだ。”
と彼は言います。
僕も全くその通りだと思っています。