トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 978 陥没乳頭
日々に新たに 978 陥没乳頭
今日は土曜日。
今日で9月も終わりです、。
土日はいい天気に恵まれ、行楽日和になりそうですね。
皆さんも休日をゆっくり楽しんで下さい。
そうそう、陥没乳頭。
真皮皮弁法はほぼ乳管を傷つけない方法です。
個人的な差はあるとしても、傷痕もあまり目立たない方法で優れた手術方法だと思っています。
昔からある難波法や糸で留める埋没法、釣りあげて固定する方法などもありますが、効果がもう一つだな~と思っています(戻ってしまう)。
当院で行うのは重症の陥没乳頭の症例が多く、陥没の程度が強いので、乳管をなるべく傷つけずに下に引き込んでいる組織を剥離するのがなかなか大変なこともあります。
すんなり乳頭が上がって来てくれる症例もありますが、なかなか頑固で乳頭が上がってこない場合もある(これで結構苦労することもあります)。
この辺は個人差、陥没の程度の差です。
で、出来る限り一生懸命乳頭を持ち上げる操作を行い、真皮皮弁で戻らないように乳頭を固定をします。
他の手術でもそうですが、いつも出来るだけ痛くない局所麻酔です。
手術時間は両方で1時間15分くらいでしょうか。
もちろん、再発はあります。
これは乳頭を下に引っ張っている組織の硬さによるもので、再発は陥没の程度に左右されると言っていいと思います。
しかし、再発と言っても全くもとに戻ってしまうことは少なく、ある程度乳頭が出た状態ではあり、授乳には障害のない程度です。
しかし、美容外科の目からみて、あるいは女性の心理として、乳頭は乳頭らしく、いい形に出ているようにするのが望ましい。
従って、再発した場合は再手術をすることもあります。
陥没乳頭の手術は、単なる陥没を治すというだけでなく、見た目にもいい形の乳頭になるように乳頭を形成することが大切だと思っています。