トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 875 粉瘤 原因

日々に新たに 875 粉瘤 原因

さて、昨日から少し涼しくなりました。

雨でもあるし、そろそろ梅雨の予感、、、、。

最近は、梅雨と言っても、僕が子どもの頃みたいにしとしと長雨が続くって感じはなくなったような気がしてます。

50年(え?もうそんなに昔の事か、、、)も経てば気候も変わって来るものなんだ~~ということを身をもって実感します。

さて、粉瘤の原因。

この原因は実のところあまりはっきりしていません。

なんらかの原因(外傷、炎症など)で皮膚に嚢胞と呼ばれる袋状の構造物ができて、古い角質(垢)が徐々に溜まって来てどんどん大きくなるのがその発生機序です。

と言ってもきっと皆さんは、??良く分からん~と思っていることでしょう。

まあ、皮膚に袋が出来て、その中に臭い垢が溜まっている状態と考えてもらっていいと思います。

体質的に粉瘤が出来やすい方はいます。

肥っている方も粉瘤が出来やすい。

あとニキビ症の方も粉瘤は出来やすいと思います。

外来では、皮膚を清潔にしていないから粉瘤が出来たのですかね~~と質問されることもありますが、風呂に1ヵ月も入らない人ならそういうこともあり得るでしょうが、普通に社会性生活をしている方ならまず不潔が原因で粉瘤が出来ることはまれだと思います。

肌をゴシゴシ洗って垢を過剰に取りすぎるのも発生原因の1つではないかな~と僕は思っています。

明確な原因があれば、それをやめればいいのでしょうが、粉瘤に限らず、病気には原因がはっきりしないことは多く、まあそんなに几帳面に原因は?、原因は?と追及しない方がいいと僕は思っています。

つまり、粉瘤が出来てしまったら、その粉瘤を摘出することで治療は完結するということです。

ただ、皮膚に粉瘤らしきしこりが出来てしまったとして、一応は1ヵ月は様子を見て良いと思います。

おできやニキビだと思っていたら粉瘤になってしまったということもあります。

つまり、こういう場合は、約1ヵ月以内に袋(嚢胞)が消えてしまう場合もありますし、1ヵ月を超えて袋がなくならないようなら摘出するという方針でいいと思います。

最近はみなさんネットで色々検索するようで、初めから粉瘤と思うので取ってくださいという方も増えました。

これはいいことだと思っています。