トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 871 変形性膝関節症など

日々に新たに 871 変形性膝関節症など

昨日の朝は、だんだん左膝痛に腹が立ってきて、自分で内側側副靭帯にステロイドを注射してしまいました~~(笑)。

で、昼頃には痛みはほぼ治まり、午後の診療も快適にこなすことが出来ました。

で、今朝もほぼ痛みはなく、階段の昇り降りも楽に出来ます(明日のゴルフに間に合った!)。

まあ、用心するに越したことはないですが、こういう場合さっさと痛みと炎症を治めてしまうのもいいことだな~~と思います。

痛み、炎症って悪くならないうちに初期の段階で炎症を止めてしまうことが肝心なのですね。

どんどん炎症が進んでから(悪循環)では注射も効きにくい(靭帯炎、腱鞘炎のような場合)。

特に下肢の大きな関節(股関節、膝関節、足関節)の場合は、下肢の安静が保てないからなおさら早期治療をする方がいいと思います。

人間は日常生活で必ず歩きますので、痛みがあると本当に嫌になる。

不便なのですよね。

腹が立ってきます。

当クリニックには高齢の方で変形性膝関節症で膝に注射をしている患者さんもいます。

週一度くらいの関節注射をおこなっていますが、やはり注射すると3,4日楽な様です。

変形性膝関節症は進行性の慢性的疾患ですが、結構痛いしあまり酷くなると膝は曲がらないし、本当に困った病気だと思います。

酷い場合は人工関節置換術(TKA)をせざるを得ない。

でも、大学病院などの大きな病院ではTKAをする患者さんもいますが(それも必要な治療です)、当クリニックのような小規模な医療機関に来る患者さんのはそこまでしたくないという方がほとんどです。

で、なんとかだましだまし、注射と内服(消炎剤、漢方薬)で持たせている。

患者さんの意向を尊重しながら、あるいは世間話もしながら、愚痴も聞きながら治療を行っている。

レントゲンの程度がひどいから、注射を打っても、内服をしてもこれ以上よくならないからと、治療は手術しかないと言って、外来で何もしないのは医者の傲慢さだと思います。

痛みには注射はある程度効きます。

痛いけど励ましながら治療をしてきちんとその方を診ていく。

患者さんの寄り添う治療というものはそんなものではないかと思っています。