トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 870 やけどの軟膏療法2

日々に新たに 870 やけどの軟膏療法2

今日もとてもいい天気です。

山並みがとても綺麗に見えています。

この時期は歩くのに最適な気候なのですが、先週の日曜日、東京で散歩しすぎて左膝を痛めてしまって、痛くて長距離が歩けません、、(汗)。

普段なら朝夕通勤で合計1時間ほど歩くのですが、今回は流石に痛みが増してしまいます。

こういう時には無理しない方がいいとは思うのですが、なんだか毎日の習慣をこなせなく、無茶悔しいです、、。

それでも、筋トレ、ストレッチは普通にしています。

さて、やけどの軟膏療法です。

まず、なんといってもやけどをしてしまったら、流水やアイスノンで冷やすことが肝心です。

で、冷やしながら病院に行く。

で、まずはやけどの程度にかかわらず、軟膏はリンデロンVG軟膏を使います。

1度熱傷だと2,3日塗れば痛みも無くなり、やけどは治ってしまいます。

2度熱傷の場合は、赤みや痛み、炎症が治まってきたら、リンデロンVGからゲンタシン軟膏に変えます。

2度の場合は、4,5日経つと場所によりSDBなのかDDBなのかがだんだん分かってきます。

で、しばらくそのままゲンタシン軟膏で治療をしますが、少し深い部位にはゲーベンクリームを使う必要がある場合もあります。

3度熱傷でも初期にはリンデロンVG軟膏を使いますが、こちらの場合は早期にゲーベンクリームなどに切り替えることがあります。

ゲーベンクリームは軟膏に比べて組織への浸透性が良いので、DDBや3度には焼けてしまった組織(ESCARといいます)を除去するのに良いのです。

このように、やけどは2,3日に一度は通院してもらって、きちんとやけどの状態(感染、深達度など)を診ながらその時に一番有効な外用薬を塗って治療します。

やけどをしてしばらくするとばい菌感染も起こす可能性があるので、抗生物質の内服も行います。

感染を起こすとやけどが深くなってしまうのですね。

以前経験したことがあるのですが、どこかの病院を受診し、初めからゲーベンクリームを塗られていた患者さんがいました。

ですが、流石にこれは止めて欲しいと思います。

ゲーベンクリームはDDBや3度熱傷に使うものなのです。

きちんとした知識をもって軟膏療法をして欲しいと思っています。