トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 866 コテでのやけど

日々に新たに 866 コテでのやけど

土曜の夕方はまた東京で会合があり、午後の外来をなんとか終わらせて新幹線に飛び乗りました。

金沢を夕方4時前の新幹線に乗れば、7時の会合には間に合うのです。

新幹線が出来て便利になったものだな~~といつも有り難く思っています。

若い女性は髪をカールさせようとして使うのがいわゆるコテですが、これによって顔や首にジュッとやけどして来院されるかたもちらほらいます。

ほとんどは2度熱傷ですが、2度でも浅い方のことが多く(SDB)、多くは痕を残さずに治ることが多いと思います。

しかし、きちんとケアしないとしみになってしまう場合も時々あります。

つまり、やけどの部位はきちんと軟膏をつけてウエットな状態にして創管理を行います。

きちんとケアすれば、1週間ほどでやけどは上皮化し、ピンク色の状態になります。

普通はそのまま消えていくのですが、たまに1か月後に色素沈着を起こしてくる場合もあるので要注意です。

ピンク色が1か月後に茶色くなる。

これはシミを取った場合や顔に擦り傷をした場合と同じ機序でおこるものです。

患部の炎症によりメラニン細胞の活動が活発になりメラニン色素が沈着する。

だから、やけどした部位はきちんと日焼け止めを塗って、日焼けを防止する必要があります。

また、茶色くなりそうならビタミンCの内服も必要です。

これにより、ほとんどは痕を残さずに治せますが、

たまに、後のケアが悪い人がいて、やけどした部位がシミになってしまっているような場合もあります。

コテでやけどした部位がピンク色になったからといってすぐには安心せず、その後も約3か月くらいはきちんとしたケアが必要になります。

若い女性の顔や首のことですから、しっかりケアして欲しいと思っています。