トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 835 赤ら顔

日々に新たに 835 赤ら顔

だんだん気温が上がってきました。

ここ2,3日は花粉症も落ち着いています。

金沢はあと1週間くらいで桜の開花宣言も出そうですね。

いよいよ春本番の予感がしてきました。

それにしても、今日で3月も終わり。

今年も4分の一終わってしまいました。

時間が経つのが早いです、、。

湿疹が出て痒く赤いのでもなく、毛細血管拡張症で血管がチリチリ浮いているのでもなく、頬が赤い女性がいます。

ダーモスコピーでみても特に特徴的な所見はない。

でも、血行が良いというか、皮膚が薄いというか、どういう訳だか、いわゆる赤ら顔の方はいます。

そして、お風呂上りにはさらにその赤さが目立ちます。

以前は、ビタミンC、Eやトランサミンの内服をして、ビタミン導入をお勧めしていました。

もちろん、この治療で赤みは徐々に改善はするのですが、さらに何かないかと色々探したところ、漢方薬も効いてくれることがあること分かってきました。

西洋医学では大きな血管を治療することが主です。

もちろん西洋医学では血液をサラサラにする内服薬はいっぱいあるのですが、サラサラにする目的は血栓予防です。

微小循環を改善する薬は、ビタミンEくらいでその他にはほどんどない。

これに対し、漢方薬には微小循環を改善する内服薬がちゃんとあるのですね。

いわゆる赤ら顔(ニキビによる赤ら顔ではなく)には桂枝茯苓丸が効く人もいます。

更年期障害によるホットフラッシュなどに効く漢方もあります。

漢方はその人の証(体質)に合わせて薬を探していくという考えが必要な様です。

で、やはり、いわゆる赤ら顔は治療は難しいという結論です。

難しいのですが、お悩みの人が多いのも事実です。

で、医者心としては何とかしてあげたいな~~と思いつつ、患者さんの体質に合わせて、あれはどうか、これはどうかと色々考えて治療をしているというのが本音のところです。