トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 832 酒さと脂漏性湿疹2

日々に新たに 832 酒さと脂漏性湿疹2

今年は花粉症が酷いですね、、。

僕もスギ、ヒノキにアレルギーがあるようで、朝起きがけにくしゃみ連発です、(汗)。

鼻水もタラ~~です。

春は嬉しいのですが、花粉症があると毎年悩まされます、、。

まあ、しょうがないとは言え鬱陶しいですねえ、、(汗)。

脂漏性湿疹は鼻周囲に多い赤みが目立つ湿疹です。

酒さが鼻と鼻先の毛細血管拡張であるのに対し、脂漏性湿疹は始めは皮膚炎で赤いだけですが、炎症が長く続くと毛細血管も拡張して来てさらに赤く見えるようになります。

脂漏性湿疹の他の好発部位としては頭です。

頭の脂漏性湿疹については明日書きます。

皮脂分泌が活発な部位(脂漏部位)に起こる湿疹で、鼻周囲、ほうれい線、眉毛周囲が赤く皮膚がボロボロします。

まず、顔での治療ですが、経過が長いものが多く、再発しやすいのが特徴です。

長く経過したものはカビの発生が起こるので、一般的にはステロイドローションと抗真菌剤のローションを混ぜて塗布します。

内服としては、抗アレルギー剤とビタミンB2,6です。

多くの患者さんは赤みが目立ちますし、顔なので何とかならないものかと思う気持ちはよく分かります。

脂漏性湿疹は表皮がボロボロ剝けて来るので、それが嫌で洗顔時にそのボロボロを一生懸命擦り取る方が多いですね。

でも、これがいけません。

その時はボロボロが取れてスッキリするのですが、1~2日後にはボロボロがさらに倍になって出てきます。

これを繰り返しているとどんどん治りにくくなります。

湿疹の治療の大原則は、掻かない、擦らない!

これをよく理解し、根気よく治療して欲しいと思っています。