トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 971 ヒアルロン酸注入 下眼瞼外側~頬の窪み

日々に新たに 971 ヒアルロン酸注入 下眼瞼外側~頬の窪み

だんだん涼しくなりましたよ~~。

朝は長袖や上着が欲しくなります。

風邪ひかないようにしないといけませんね。

この部位をゴルゴラインという方もいらしゃいますね。

で、下眼瞼外側から頬骨のあたりの窪みはなかなか手ごわいのです。

ヒアルロン酸の注入をしますが、窪みがなかなか平らになりにくい部位です。

というのも、この部位がなぜ凹むかというと、皮膚から頬骨骨膜にかけて靭帯などの硬い組織が線上に沢山あって、皮膚を下に引っ張っている状態なのです。

つまり、真皮から頬骨骨膜に向かって碇を下ろしている状態だと考えてもらっていいと思います。

そういう理由で、真皮にヒアルロン酸を注入しても凹みが改善しにくい部位なのです。

もちろん、こういう解剖学的構造を皆様は知らないので、ほうれい線と同じように簡単に凹みが改善するとお考えの方が多い。

全く改善しないわけではありませんが、ヒアルロン酸注入の限界を感じるというか、効果が中程度という部位なのです。

もちろん、骨膜に固定されている靭帯を局所麻酔をしてある程度切れば、ヒアルロン酸の効果はほうれい線と同じように現れますが、現実としてそこまでのことはしません。

あと、マリオネットラインも多少その傾向があります。

特に口角の直下の部分は、もともと窪んでいるのでヒアルロン酸を注入しても改善しにくい部位です。

量も沢山必要になります。

マリオネットラインの下部の方はわりに効果が良い部位です。

で、このようなことは大体ですが注入前に説明して注入を行います。

もう一つ分かって欲しいことは、ヒアルロン酸注入に過度の期待をするのはちょっと無理があります。

あくまでもヒアルロン酸注入は、短時間で、簡単で、安価で、ちょっと見栄えが良くなる、若返ると考えて欲しいと思っています。

だから、同窓会の前とか、舞台やイベントの前とかに注入するのがいいかなと思っています(笑)。