傷痕の治療(瘢痕・ケロイド)

切り傷・擦り傷・やけど・手術後の傷痕でお困りではありませんか?
また、古い傷痕だからと、あきらめていませんか?
傷痕は気になるものです。何とか傷痕が消えないものかと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
また、傷痕にひきつれが加わるとさらに目立ち、関節部位では機能障害、成長障害をおこすことがあります。
当クリニックでは、マイクロサージャリーテクニックを用いて
傷痕を綺麗に修正し、目立たなくさせる治療を行っています。

傷痕の種類

肥厚性瘢痕(ケロイド)(保険適用)

通常、傷跡は時間の経過とともに落ちついてくるのですが、傷痕が赤く盛り上がり、時にかゆみを伴う場合があります。これを肥厚性瘢痕といいます。傷痕が成長し、正常な皮膚を侵食して範囲が広がるので、治療に難渋します。肩・肘・膝などの関節部位は特にその傾向が強いです。原因としては、体質やホルモンの関係、物理的刺激が挙げられます。

瘢痕拘縮(保険適用)

肥厚性瘢痕やケロイドが、指や肘、首、わきなどの皮膚が引っ張られる部位や関節部位になどにできた場合にそのまま放置したり、効果のない治療を継続した場合に傷跡がひきつれ、関節が動かしにくくなっている状態を瘢痕拘縮といいます。

肌色の平らな傷痕・色素沈着が主な傷跡(外傷性刺青)(保険適用外)

ひきつれや盛り上がりのない傷痕で、鋭利な刃物やガラスなどで受傷した場合の切り傷の痕がこれにあたります。
顔面や関節以外の部位に多い傷痕です。
また、交通事故などで、砂・塵・泥などが組織に入った状態で傷が治ってしまい、皮膚から透けて見える状態の傷を外傷性刺青と言います。

治療方法

当クリニックでは、“痛くない治療”を心がけながら、治療方法を使い分け、傷痕を治療いたします。

圧迫療法(保険適用)

特殊なスポンジとテープを使用し、傷痕の部分を圧迫します。
圧迫により、傷痕の盛り上がりを平らにし、赤みをなくす効果があります。
肥厚性瘢痕(ケロイド)に効果があります。

内服療法(保険適用)

肥厚性瘢痕(ケロイド)に効果があります。
最低3ヶ月飲み薬を飲んでいただきます。

手術療法(傷痕により保険適用外の場合あり)

傷痕の形成術です。傷痕を取り去り、もう一度縫合します。
特殊な糸とマイクロサージャリーテクニックを駆使して傷痕を綺麗にします。

テープ療法(保険適用)

ステロイドの入った透明のテープをケロイドの場所に貼ります。
ステロイドを皮膚から吸収させてケロイドを柔らかくしていくのです。ステロイドは血管新生作用や、
皮膚を薄くしてしまう作用があるので、傷の状態を観察しながら副作用のことも十分考慮して管理する必要があります。