トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 896 霰粒腫
日々に新たに 896 霰粒腫
先週の土曜は金沢大学整形外科の同門会でした。
今回はいつもにも増して参加人数が多かったように思います。
いつも思うのですが、金大整形外科同門会は本当に素晴らしい結束力なんです。
僕は平成4年に同門会員になりましたが、もうかれこれ25年になります。
なんと4半世紀、、(汗)。
時が経つのは本当に早いな~~と思ってしまいます。
そうそう、霰粒腫というのもありました。
主に上眼瞼に出来ますが、下眼瞼のこともあります。
霰粒腫は腫瘤であって腫瘍ではありません。
眼瞼瞼板の中にばい菌感染が起こり、それが出来物のようになって赤く腫れる。
治療はまず、抗生物質の内服なのですが、これがなかなか効いてくれない。
当クリニックでは、最近ではまず抗生物質も出しますが、漢方薬の排膿散及湯も一緒に内服してもらうようにしています。
これで、感染が収まって腫瘤が小さくなればOKです。
瞼の出来物なので眼科を受診する方も多いのですが、眼科では抗生物質内服と抗菌目薬の点眼を主体としているようで、なかなか治らないことが多いようです。
で、鬱陶しいし、赤く目立つのでなんとかして欲しいと当クリニックを受診する方も多くいます。
あまりに経過が長いものは、局所麻酔下に腫瘤の中の不良肉芽を掻き出す手術を行います。
再発はまれです。
縫合線はほとんど分からなくなります。
霰粒腫は初めから形成外科を受診した方がいいのではと思っています。