トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 589

日々に新たに 589

だんだん蒸し暑くなってきました。

天気は下り坂、、。

クリニックの近くの小学校は、明日、明後日にかけて運動会なようです。

昨日は、運動会の練習が忙しいらしく、外来がちょっと楽でした。

運動会なので晴れてくれるといいな~と思っています。

昨年、一昨年のデータを見ても、この時期の火曜日は外来人数が同じように少ない。

数年に渡り、データを取っていると、その日の忙しさが予想できます。

こいうのって大事だな~~と思います。

世界一の長寿国で、新生児の死亡率も世界でもっとも低い日本はまぎれもなく健康長寿大国です。

では主要先進国が医療費にどれだけのお金をかけているのか、対GDP比の総医療費でみてみましょう。

断トツはアメリカで17%強(2012年)。

アメリカに次いで医療費がかかる国は、フランス(12%弱)、ドイツ、カナダで、その次が日本、連合王国と続きます。

2012年の数値だけを見てみると、日本は10.7%です。

少ない医療費で世界一の長寿大国を実現してる日本は、これまでは非常に効率のいい医療制度を持っていた、と読み取れることが出来そうです。”

アメリカの医療費がバカ高いのはよく知られていますね。

これは、各病院が自由に医療費を定めることができたためですね。

アメリカでは、2014年1月に施行された医療保険制度改革法、通称オバマケアで国民皆保険が実現したものの、実行にはまだまだ問題が山積し、なかなかうまく行っていないようです。

日本の皆保険制度は全世界的に見ても特別なのだと思います。

例外はありますが、基本的には、医者や看護師、技師、コメディカル、医療事務員などが『医は仁術』という考え方のもと、献身的に仕事を行っているから皆保険制度が成り立つのだと思っています。

仕事が残っていても時間が来たらすぐにやめてしまうのが普通である米国ですが、医療というものの考え方が、やはり日本とはかなり違うんじゃないかな、、なんて思っています。

この件に関して僕は詳しくはないのですが、そういうところもオバマケアの実行の障害になっているのかも知れません。

『医は仁術』なんてアメリカでは通用しないと思うのですよね~~。