トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 898 擦り傷の治療

日々に新たに 898 擦り傷の治療

今日は夏至です~。

一年で一番日が長い日。

あいにく天気は雨ですが、夏至になると一年の半分が終わったような気がしてしまいます。

今日の金沢の日の出時間は4時35分、日の入りは19時15分とのことです。

日照時間は14時間40分。

擦り傷も形成外科医が得意な分野です。

擦り傷は、水道水などでよく洗った後、軟膏をつけてウェットな状態で治すのが基本です。

と、こういえば簡単なのですが、実際はなかなか難しい、、。

というのも、まず、水道水で洗うと言ってもこれ、結構というかかなりしみます。

痛い痛い~~、痛くて洗えない~~というのが本音のところではないでしょうか。

でも、砂、泥、埃などはやっぱり洗い流すしかないのですね。

ここは、気合いを入れて我慢!なのです。

でも、普通は痛くてなかなか洗えないかもしれませんね。

で、洗った後はというと、抗生物質の軟膏をつけ、傷にくっつかない特殊なガーゼで覆うのが一番なのですが、最近はちょっと洗った後に、某有名医療品メーカーの”キズ〇〇ー〇ッ〇”を貼って来院する方が多い。

それを貼っていればすりむき傷は綺麗に治るとお考えの患者さんが多いのです。

この”キズ〇〇ー〇ッ〇”

傷をウエットで治すという考え方はいいのですが、3日も貼ったままにすると、ほどんどの場合ばい菌感染を起こしています。

剥がしてみると、”キズ〇〇ー〇ッ〇”の下は膿だらけ、、、ってことが多いのです。

一旦ばい菌感染を起こすと傷が深くなってしまい、なかなか治らないという状態になります。

傷跡も残りやすい、、。

”キズ〇〇ー〇ッ〇”の下は、膿と浸出液で膨らんでしまい、汁も横から漏れてくる、、。

で、最近は”キズ〇〇ー〇ッ〇”を貼っているのに、どうも化膿しているんじゃないかと思って当クリニックに来院される方も多くなっています。