トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 828 老人性血管腫

日々に新たに 828 老人性血管腫

連休明けの2日が終わりました、、。

予想以上に忙しく大変でした。

で、昨日の夕方にはぐったり、、。

もちろん歩いて帰ったのですが、ホッとする体験。

なんと鶯が鳴いてくれました(喜)。

を告げる鶯の”ホーホケキョ!”

癒されました~~。

老人性血管腫は名のごとくは老化によるものです。

光老化はあまり関係していません。良性の腫瘍です。

顔面だけでなく体のどこにでも出来ますが、首、前胸部やお腹に多いのが特徴です。

一見して血豆のようで、普通は大きさは1ミリ~3ミリ程度ですが、大きいものは5ミリくらいのものもあります。

あまりに大きく深いものは切除縫合となることもあります。

一般的な治療は、小さなものでしたら冷凍凍結療法を数回すれば綺麗になくなりますが、大きいものは局麻下にレーザーで焼却することもあります。

再発はほとんどしませんが、体質として老人性血管腫が出来やすい方はいます。

僕の左腕にも2ミリくらいのがあったのですが、先日冷凍凍結療法をしたところ、1回で綺麗になくなって痕も残っていません。

治療は老人性いぼの冷凍凝固と似たようなものです。

単なる液体窒素で凍らせる方法ですが、その当て方が強すぎると水ぶくれにもなりますし、弱すぎるとなかなかなくなってくれません。

まあ、この辺は長年の経験で大体このくらい強さで当てると丁度いいというのが分かっているので、外来で普通に行っています。

一回にあまり沢山はできません。

保険適応の治療なので、一回に一部位というか、顔面なら顔面、前胸部なら前胸部という風に範囲を限定して行っています。

病院に何回も来るのが面倒という方は、予約をしてもらって、局麻下にレーザーで治療します。

この場合は保険適応外になります。

費用は一個8000円~10000円くらいです。

どちらが綺麗に取れるかというとやはりレーザーの方が結果が良いと思います。

まあ、その方の考え方で、時間がかかっても徐々になくなればいいという方は冷凍凝固、さっさと一気に沢山取ってしまいたいという方はレーザーをお勧めしています。

普通の皮膚科に行っても「老化だから放っておいていいよ」と言われることが多い老人性血管腫ですが、やはり美意識の高い方は取り去りたいようです。

僕は、見栄えに関してはその人の考えに従って治療をすればいいと思っている方なので、積極的には治療をお勧めすることはありません。

でも、沢山あって目立つようなら、カッコ悪いので、僕も取ってしまいたいと思う方です。

やっぱり見てくれは大事なのです。